エコラ活動実証実験結果

<エコラ活動とは>

ecolaは認知症予防のメソッドですが、従来からある「脳トレ型」のものとは全く異なる新しい「コミュニケーション型脳トレアプリ」を使い対人関係スキルや自尊感情・主観的幸福感といった社会的態度を意味する非認知能力」の向上を高めることで、認知能力」維持・向上を目指すものとなっています。

 

<実証実験内容>

実証実験として60歳以上の元気高齢者とそのコミュニケーション相手(家族友だち)30組, 60名で新しい「コミュニケーション型脳トレアプリ」を使い6週間(月~金曜日)、「絵本の読み聞かせ活動」教材と、「童謡・唱歌の歌いかけ活動」教材、および計算を含む「脳トレパズル解き(合い)活動」教材を学習し、学習開始前(1)と終了後(2)の6週間にわたる2時点での非認知能力の変化の有無を測定するため同じ内容の「対人関係・主観的幸福感」アンケートを実施しました(調査期間は2021年4-7月)。

得点率:否定的反応得点=62.5%未満
    肯定的反応得点=62.5%以上

<実証実験結果>

非認知スキルの基盤であり到達点でもある「主観的幸福感」は、短期では変化しづらい感情であるにもかかわらず、統計的に意味のある上昇(*:p<.05)を見せており、モニター体験が、非認知スキルと態度・構えを大きく促進するものであったことを示唆しています。 ⇒ しかも、6週間の体験だけで!このまま学習が継続されれば、認知能力の維持・改善の可能性が高いことが予測されます。下記の東京都健康長寿医療センター研究所報告書(概要)をご覧ください。このまま継続学習が続けば認知能力が維持・改善の可能性が高いことが予測されます。

<読み聞かせが認知機能に関わる海馬の萎縮を防ぐことは実証されています>

「りぷりんとネットワーク(読み聞かせボランティア集団)の参加者、および読み聞かせを行わず健康調査だけの参加者の中で、6年後にMRI検査を受けた方々を対象に、記憶を中心とした認知機能を司っていると考えられる海馬の萎縮がどの程度進んでいるかを調べました。その結果、健康調査参加者群では、正常範囲ながら加齢に伴い徐々に海馬の萎縮が認められたのに対し、「りぷりんと」群では、萎縮が統計的に有意に抑制されていることが明らかになりました。

東京都健康長寿医療センター研究所資料より